雪をよける小さな名人

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児童館の帰り道。空からふわふわと雪が落ちてきた。 ママは「おた、雪よけれてないよ」と声をかける。けれどおたは、ぽっちゃりした体を左右に揺らしながら、真剣な顔で空を見上げていた。 「避けれてる?」と聞くと、「うん!」と自信満々。 次の瞬間、ほっぺに雪がぺたんとついて、思わず吹き出してしまう。でも本人はそれさえも楽しそうで、「またくるよ!」と大はしゃぎ。 どんな些細なことも、まるで大冒険みたいに楽しめるその姿に、ママは胸を打たれた。 雪をよけるという小さな挑戦も、おたにとっては立派な遊び。失敗も成功も関係なく、全部が楽しい時間になる。 寒い帰り道なのに、心はぽかぽか。 おたのぽっちゃりした背中を見ながら、こんなふうに毎日を面白がれる強さってすごいな、と静かに感激した。 今日も、たくさんの小さな幸せをありがとう。 そのまっすぐな楽しさを、これからも大切にしていこうね。